マイナ保険証
7月31日で紙の保険証が廃止されます。その後はマイナンバーカードに紐づけされたマイナ保険証で医療機関等を受診することになります。マイナンバーカードを持たない方や紐づけしていない方は申請により資格確認書が発行され、保険証と同じように使用できます。というはずでした。
4月ごろの話ですが、施設に入っている人はどうなるのか市役所に聞いてみました。
「マイナナンバーカードと紐づけされている方には資格確認書は発行されません。」というので、
「厚労省のHPには施設入所等でマイナ保険証では受診が困難な場合には申請すれば資格確認書が発行されるって書いてありますけど。」と言ってみたところ、意外な返事が返ってきました。
「当市ではそのような対応はしておりません。」
びっくりです。厚労省ができるといっているものをなぜ〇〇市ではやらないのか、根拠を示せと言ったところ、担当が違うのでと逃げようとするので、では担当課に回せとお願いしました。
転送されているのか、上司と相談しているのか、いつまでも保留音のままで私の昼時間が終わってしまったので電話は切りました。
その直後に届いた「ちば広域連合だより」にも申請すれば発行されますとしっかり書いてあります。当然ですよね。マイナ保険証は高齢者には不便ですよね。施設にでも入ってしまったら施設も預かってはくれませんし、こちらも渡したくないですしね。
その後、結局マイナ保険証の普及が進まず、いろいろ反対もあり、75歳以上は全員に送付することになり、とりあえず1年間は先送りになりました。紐づけされている親の分も届きました。
資格確認書がこない人にも資格情報のお知らせというペラペラの紙が届きます。マイナ保険証ではわからない記号番号や保険者名称等が書かれており、これが必要な場面も多々あります。結局マイナ保険証で完結しないのであれば、資格確認書でも全員に配れば良いのにと思ったりします。
しかしマイナンバーカードの更新が迫ってます。入院している、施設に入っているなどの人はどうするのでしょうか。
国家公務員(全省庁かどうかは不明ですが)はすでに身分証明書がマイナンバーカードになっており、持たないという選択肢はありません。知り合いに聞いたところ今は保険証(共済組合員証)もないそうです。2年前はあったのに・・・。
マイナンバーカードが廃止されることはもうなく、使う場面がどんどん増えるとは思いますが、当初の漠然とした「不安」を訴える方の反対を少しでも弱めるための弥縫策を講じたため、返って危険なものとの認識を強めてしまい、使いにくいものになっている気がします。マイナンバーを知られることより、いつも使っているクレジットカード番号を知られる方が危険ではないのかな。
そういえば立憲民主党が紙の保険証を復活させるという公約を掲げていたと記憶していますが、今回の参議院選挙で全く聞こえてきませんでした。あれどうなったんだろう。